59才から始める喫茶店

59才になって起業しようと考えてます。

どうしようもない私が歩いている

有名な種田山頭火の俳句から、最初のタイトルを選んでみた。

 私は59才の誕生日を迎えて、サラリーマンに本当に向いてないと思い知らされた。きっかけは今働いている職場で、試用期間が終わるので面談があったのだが、そこで「かなり無理」と言われてしまった。とりあえず、努力は認めるのであと3ヶ月は様子を見ようということになったのだが、私は改めて進退を考えることにした。

 正直に、私は人間関係が得意でない。もちろん朝出社すれば、全ての職員に挨拶はするし、何かしてもらえば、必ず感謝の言葉を返している。それでも、いわゆる「押し」の強い人は苦手で、なかなか話しかけることできずに、壁を作っている。おまけに私はとても不器用なのだ。私は精神科の看護師なのだが、精神科を選んだ理由に、看護手技が少なくて済むという理由が大きい。無論、精神科で勤めるために薬や症状、治療方法などには相当勉強した。しかし職場での評価は芳しくないのが正直なところだ。

 コミュ障、無能でよく26年間も務めてくることができたものだと、我ながら感心するが、その一方で転職の回数は半端ではない。医療関係に務めて、看護師であり続けたのは確かだが、誰にも言えないようなひどい辞め方、辞めさせられ方をしたのも1回や2回ではない。

 もう潮時だ。若い頃のようにいくらでも迎えてくれる職場があるわけでもない。58才で今の職場に転職したときも今の職場に決まるまで、何社も落ちた。もう雇われる仕事は無理だと思い始めた。

 起業しよう。そう考えた。